一般社団法人大町青年会議所

JCI
Junior Chamber International Omachi

理事長所信

2019年度 一般社団法人大町青年会議所
理事長 田中 麻乃

一般社団法人大町青年会議所 理事長

はじめに

私は沖縄県那覇市の出身です。この大町青年会議所でも移住者の理事長というのは稀ではないでしょうか。

私は中高一貫の進学校で必死に受験勉強をし、偏差値の高い大学進学を目指し、一部上場企業に就職することに何の迷いもなく育ちました。一流と言われる大学を卒業後に自分が望んだ社会人生活を手に入れ、様々な環境の変化に対応しながら貨幣経済社会で自分のキャリアを捨てることなく子育てをし、時間的に余裕のない生活の中で、「そもそも働くことの意味や生活の豊かさとは何か、私は幸せなのか」とひたすら考える日々を送っていました。

そんな中で、のびのびと子育てができる生活環境を求め、主人と出会ったきっかけでもある、スキーができる白馬村に6年前に家族で移住してまいりました。
移住してから6年間、公私共に辛いことも楽しいことも、大きな変化も沢山ありました。

人や時代の変化とは裏腹に、雄大と変わることのない、子ども達を育む大地と北アルプスの景色に、どれだけ励まされ涙し勇気付けられたかわかりません。

私はこの北アルプスに囲まれた地域が大好きです。5市町村それぞれ個性のあるこの地域を、子ども達が将来帰ってきてくれる地域にするためにはどうしたらいいのか、私に何ができるのかと考えてまいりました。白馬での地域活動はもちろんのこと、大町青年会議所に入会したのは、5市町村広域での活動に必要性と地域の可能性を感じたからです。

日本全体を見れば、日本社会は成熟期を迎え、かつてのように自然に右肩あがりの成長を遂げることが難しい時代になりました。また、生活スタイルや価値観の多様化と本格的な人口減少社会を迎え、私たち地域が抱える問題は多岐にわたります。

加えて変化する時代の流れの速さに対しても、個々人、青年会議所、携わる地域さまざまなことに視野を広げ、柔軟に且つスピード感を持って、子どもたちに渡す未来を見据えて、今行動しなければなりません。

そのために当青年会議所にとって必要不可欠だと考えるのは、メンバー一人ひとりの自発性や創造力、探究心、志、成長への意志です。時代変化の激しい日本情勢、さらにこの地域で起きている現状・課題を精査し、その課題をメンバーで共有しながら、メンバー一人ひとりがこの地域のためにできること、さらにこの青年会議所としてできることを深く再考すべきです。それができれば、メンバー一人ひとり×地域×青年会議所が、未来に向かって、時代に即した変化を遂げるべく目的意識を持って自発的な行動ができるようになると私は信じています。

本年度は未来を次のステージに繋ぐ変化の年にしてまいります。

JCのあり方の再考を視野に入れた会員拡大

大町青年会議所は5市町村それぞれからメンバーが参加し、広域で活動をしている青年会議所です。北アルプスの山脈にいだかれて生きるこの地域は素晴らしい景観を誇り、山から流れる豊かな水は農業や産業を潤しています。北アルプスは5市町村それぞれ違った素晴らしい個性の基礎となっており、かけがえのない私たちの財産です。

観光地として名高い白馬村、小谷村には北アルプス山麓にまたがる日本を代表するスキー場が連鎖状にならび、国内外のスキーヤーを魅了しています。

ほぼ中心部となる大町市は黒部ダムが有名で、立山方面への登山客も基点とする町です。この辺りは歴史も古く、仁科神明宮は国宝で、長野県内5つの国宝建造物のひとつとなっています。

大町以南の池田町、松川村は広大な平野部に水田地帯が広がっており、米作地帯として長野県有数、農産物ではリンゴや桃などの果樹も大北地域の特産物となっています。

このように観光、文化、農産物も多彩で、長野県の中でも類い稀なる素晴らしい景観を誇る北アルプスに囲まれた地域を活動圏域とする当青年会議所は、記念すべき第50回長野ブロック大会を主幹いたします。

北アルプス地域の魅力を発信できる素晴らしい機会であり、長野ブロックの皆さまやブロック大会に来られるお客様をメンバー一同精一杯のおもてなしでお迎えいたします。

この地域には人口の多い都市とは異なり、コンベンションやイベントを併設してできる大きな施設は限られております。だからこそ5市町村それぞれの個性や強み、土地の力を活かし、少ないメンバーだからこそ周りを巻き込んで特色のある大会にできるはずです。

北アルプスを背景に持ち広域で活動する当青年会議所だからこそできる大会設営にいたします。

地域の特色溢れる長野ブロック大会の主幹

大町青年会議所は、今年で37年目を迎えます。先輩方が築かれた大きな功績の上に、青年会議所は成り立っており、私たちは活動できております。

しかし時は流れ、観光や教育といった分野に特化したNPO法人を始めとするまちづくり団体が次々と設立され、世間からは「青年会議所しかない時代」から「青年会議所もある時代」と言われるようになりました。存在感も薄れ会員減少が問題視される中、この地域における青年会議所の存在意義は何なのかを考える時期にきています。私たちが如何に活動・運動しようとも、それが地域の方々に波及し共感を得ていなければ青年会議所の運動を成し遂げたとは言えず、「青年会議所もある時代」の中で、青年会議所しかできない事、青年会議所だからできる事をメンバー一人ひとりが考えていかなければなりません。

振り返るならば、青年会議所が誕生した20世紀の工業社会においては、企業などの組織は、軍隊組織を模倣した中央集権型で、階層型の組織でした。そして、その組織の中で上司と部下の指揮系統は明確であり、組織の目標を達成するために与えられた権限によって部下を動かすことのできるリーダーが、優れたリーダーであると考えられてきました。

これに対して、IT革命やAI革命が進む21世紀の高度知識社会においては、組織分権型で水平型の組織が基本となり、その組織の中では、上司は部下を支援する立場にあり、リーダーの役割は、与えられた権限によって部下を動かすのではなく、メンバーの成長を支援し、その自発性や創造力、協調性や共感力を引き出すことによって、組織の目標を達成していくこととなっていきます。言葉を変えれば、『統率型リーダーシップ』から『支援型リーダーシップ』へと青年会議所も変わっていくべきです。

そのためには、メンバー一人ひとりの内省が必要不可欠です。

メンバーの一人ひとりが青年会議所の活動において、隣にいるメンバーの力を合わせて、いかなる仕事をも成し遂げ、いかなる変革をもたらすかという『ビジョン』を持つこと。

青年会議所の活動を通じて、地域にいかなる貢献をするかという『志』を持つこと。

そのために、みんなで成長し、成し遂げられる可能性や希望を語ること。

メンバー同士が心から語り、さらには地域の方々を巻き込むことができたら、仲間も増えるはずです。

青年会議所としての団体活動に加えて、個々の活動においてもメンバー一人ひとりが青年会議所の広告塔であり、地域を牽引するリーダーです。

私はメンバーの皆さんを全力で支援いたします。

メンバーと共に考え、協力し合い成長し、志を同じくする仲間を増やしてまいります。

広域連携活動に合わせた名称変更の推進

現在、総務省は「連携中枢都市圏」「定住自立圏」という枠組みで圏域行政を支援しています。しかし「定住自立圏」の場合でも人口5万人規模の中心となる市の存在があるというのが前提となります。私たちの住む北アルプスの5市町村は、人口減少・少子高齢化社会を迎えるにあたり、住民が安心して快適な暮らしを営むことができる、活力ある経済・生活圏の形成に取り組み、圏域全体の地域活性化及び生活機能を確保しつつ充実を図り、圏域への人材の誘導及び定着を促進するために「北アルプス連携自立圏」を形成し、それぞれの行政課題や地域の課題解決に取り組む協定を結んでいます。

長野県においては、北アルプス連携自立圏と木曽連携自立圏の2つだけとなり、連携自立圏では小規模自治体が単独で実施するのが難しい事業も可能になります。全国でもほとんど事例がない取り組みであり、将来の自治体運営のモデル事例となるのではと報道され、未知の取り組みに5市町村が連携し、一丸となってそれぞれの課題に立ち向かっています。また、2017年4月の組織改正で「北安曇地方事務所」も「北アルプス地域振興局」と名称変更しています。

大町青年会議所は、2004年に白馬青年会議所のメンバーが合流し、現在まで5市町村を活動エリアとして行政枠にとらわれない広域的な事業、運動を展開して参りました。

しかし当時から、様々な事業、会員拡大を行う上で名称から連想されるためか大町市以外の行政、市民の意識の中には大町市以外の団体であるという地理的側面のみならず心理面においても見えない障壁が少なからずあり、以前から名称変更の議論はされてまいりました。

本年度あらためて行政枠を超えた市民の一体感(連携・協働)を築き、数年来の課題に正面から向き合い、広域的な視野に立ち、真の広域連携を進めていく必要があります。

未来に向かってさらなる発展を地域全体で成し遂げるために、5市町村が一つだという真の広域連携を目指す志をもって行動し、北アルプス地域に根差し活動する青年団体としての存在感と責務を果たす姿勢を内外に広く示すためにも名称変更を推進いたします。

現在メンバー構成員の約半分は大町市外です。5市町村青年有志の参画・結束を強めていくためにも名称変更の推進は、この北アルプス地域だからできる特色や強み、土地の力を活かした当青年会議所の魅力発信、会員拡大、広域連携の発展に繋がるものだと考えます。

最後に

今まで歴史を繋いできた青年会議所の活動を私は楽しみたいです。メンバーにもそれを望みます。楽しむだけと言えば、簡単に聞こえるのかもしれませんが、日々の仕事や家庭、特に育児においては子どもの年齢によって手のかかる時期であり、JCで活動できる20歳から40歳の期間は、長い人生の中でもかなり多忙な時期だと思います。その時期にあえて活動をすることの価値を高めていけるかどうかは、今活動している私たちにかかっています。だからこそ、プライベートや仕事を大切にしながら、JC活動が自分にも地域にも貢献できる、誇りを持って発信できる場にしていきたいと考えています。

型にとらわれず、メンバー一人ひとりが楽しい活動をしましょう!

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